”へんこ”は三重県伊賀地域で
農産物(野菜)の卸売販売を行っています。
地域の有機農業者を中心に立ち上げられた会社で
メンバーらの情報を集約整理し、
営業や物流を取りまとめる役割を担っています。
農協や公設市場のような既存の流通に乗りにくい
こだわりをもった生産者の農産物情報をリアルタイムに拾い上げ、
レストランや自然食品店、量販店地場コーナーの仕入担当の方に提供。
小ロットの荷を効率的にとりまとめて集配送を手配し
物流コストを最小限に抑えます。
地味ながら専門性の求められるインフラ機能を支えるのは
様々な情報を集約整理する高度なデータベース化技術です。
弊社では2013年の創業以来、
変化し続ける事業環境に対応してシステム改良を繰り返し
ローカル農産物の生産~販売~物流に関わる
独自の情報集約プラットフォームを構築してきました。
多様で独特の魅力を持つ地域の事業者の方々と共に
地域の食の流通の未来を描き
そこで必要となるインフラを創り続ける
それが”へんこ”というプロジェクトなのです。
「へんこ」の語源と社名に込めた想い
関西の一部地域で使われる方言で、
頑固で自分のこだわりを曲げない、変わった人、
といった意味があります。
江戸時代の俳人・松尾芭蕉(伊賀出身)の「奥の細道」には
日光の段に登場する宿屋の主「仏五左衛門」を評して
「正直偏固(へんこ)の者なり」と、
まっすぐな人柄を称えるくだりがあります。
有機農業に取り組む関係者には
愚直に自分の想いを貫く人がたくさんいて
つきあっていくのが面倒な部分もありますが、
「多様な生態系」はそんな存在にこそ支えられています。
Local&Global
温故知新
未来を拓くイノベーションは
思いもよらぬ「へんこ」たちから産み出されるのではないか
そんなふうに考えています。
事業について
こだわり農産物のマッチング
「何でもいい」という訳にはいかない人たちがいます。
そんな人たちのニッチなこだわりとニーズをつなぎます。
スポット取引から通年契約まで
どうしても必要、でも見つからないから探してほしい・・・というスポット需要から、
種まきの段階から販売先が決まっている計画的な生産まで、
取引先の事業者の皆さんと一緒に効率的な仕組みづくりを続けています。
生産者を支える基盤づくり
生産者発の組織だからこそできることがあります。
仕事柄バラバラになりやすい生産者のネットワークを醸成し
学び合いや新規参入支援を続けています。
システム開発力
出来合いのシステムに人が合せるのではなく、
地域の暮らしにフィットしたシステムを創る。
そんな理念を実現できるよう、技術を磨き続けます。
へんこが目指す流通のかたち
詳しく知りたい方は下記リンク記事をごらんください。
地域農業商社「株式会社へんこ」の取り組み
~つくる人、つかう人の「想い」をつなぐ基礎インフラづくり~
(雑誌「流通情報」 2016年11月号に掲載)