こんにちは。なかじまです。
先日、三重県名張市赤目で
およそ7町(700a)の畑で有機栽培を行っている、
「手づくり農園」にお邪魔しました!

長らく(20年以上!)青汁で使用されるケールを作ってこられましたが、
数年前から新たにさつまいもの栽培をはじめられたそうです。
いもほり体験や、マルシェでの焼き芋の販売、干し芋の加工品も手掛けられています。
9月~10月はさつまいもの最盛期!
訪問時はいもほり体験のお客さんでにぎわっていました。

ケールやさつまいもはどんなふうに栽培されて私たちのもとに届いているのか。
代表の伊藤英二さんに畑を案内していただきました。


まずはサツマイモ畑。
こちらは一面、黒いビニールマルチで覆われていました。
これは主に雑草を防ぐためだそうです。
土の温度を温かく保ったり、土の水分を一定にしたり、
雨で肥料が流れないように、などの意味もあるとのこと。
サツマイモの苗を鹿児島などから送ってもらい、
一本一本、マルチに穴をあけながら植えていくそうですよ。
良いサツマイモを育てようと思うと、良い苗が必要ということで
購入する苗の金額を聞いたらびっくり!でした~。

ケールの畑にも行ってきました。
こちらでは、種から小さな苗を育てる畑、小さな苗を大きくする畑、
そうして大人のケールを植える畑と、3段階に分かれています。
大きくなったら次の畑、また大きくなったら次の畑、と植え替えをします。
成長に応じて適切な広さの畑に移すことで、均等に育てることができるのですね。
天塩にかけて育てられた野菜たちは
天候や虫や病気など、自然の様々な試練に耐えながら
お日様を一杯受けて大きくなってわたしたちの元に届きます。
ちなみに手づくり農園では1年中ケールを栽培しているのですが、
その姿は季節ごとに全く違った顔をしています。
春は柔らかく、甘みがあります。
夏は葉の厚みが増して、虫を寄せ付けないために苦味成分を出します。
苦いイメージが強いケールですが、
冬~春に収穫されるものは苦味がほとんどありません。
ジュースにしても飲みやすく、料理に使ってもおいしいそうです!

伊藤さんは農業をはじめて20年というベテランですが、
「毎回失敗の連続」と話されていました。
化学農薬や化成肥料を使わず、限られた資材で栽培を行う有機農業では、
植物の生長や虫や病気などのコントロールが難しくて、
スタッフの方も一つ一つのことを学ぶのにとても時間がかかるそうです。
すこしでも安定して栽培できる作物を増やそうと、
毎年新しい品種の栽培にチャレンジされています。
今後主力にしていきたいと思っているのは「長ネギ」。

最後に見学した畑には、冬の収穫に向けて植わっている長ネギの苗がありました。
小さい苗は一日のうち日の当たる時間が一番長くなる場所に植えるようにして、
少しでも他の苗に成長が追いつくようにするなど、さまざまな工夫をされているそうです。
スタッフひとりひとり、一丸となって挑戦し続ける手づくり農園。
これからも、ともに頑張っていきたい【へんこ】の大切な仲間です。

ありがとうございました!
—————————————————————————————

●手づくり農園 む~む~まるしぇ
住所:三重県名張市赤目町柏原186-3
いもほり体験場所:名張市赤目町檀(要予約)
季節の野菜(ケール、じゃがいも、赤玉ねぎなど)、
焼き芋(安納芋、シルクスイート、紅まさり)をお買い求めいただけます!